個性を解放し、魂の道にそって人生を開花させるための人間理解術
エニアグラム・ダイナミクス
シャドウセルフとは
簡単に言うと、自分の欠点や認めたくない部分のことです。
まぎれもなく自分の中にあるものなのに、あまりにも えげつなくダーティーなので、「これは私の一部なんだ」と素直に認めることができません。
だから、シャドウ(影)として存在しているんですね。
うっかり、自分の中にシャドウを感じそうになると、見ないフリしたり、美化してごまかしたり。そうすると、かえってシャドウは肥大化し、やがては「他の誰か」という形で見せられることになります。
身に覚えがありませんか?
対人関係で否定的な感情が出てくるとき、例えば、「なんとなく苦手」「生理的にムリ」「こういう態度にイライラする」「なんだか許せない」など。こんなふうに感じるのなら、自分自身のシャドウを相手に投影していることがほとんどです。
生きづらさから抜けられなかったり、対人トラブルが頻発したりするのは、あなたの中のシャドウセルフの力が増しているからだと言えます。(他人のではなく、あなたのです)
人生の主導権を握れていない、自分以外の誰かに支配されているように感じるのなら、人生を真に支配し 主導権を握っているのは、自分自身のシャドウセルフなのだということ。
もう、これは「降参!」レベルで受け入れていくしかありません。
本当の純真なあなたは、シャドウセルフを光に転換することで開花されていくのだから。
シャドウセルフの影響
「本当の私」「魂の私」で生きようと思ったら、その前に大量のシャドウ、それとエゴとも向き合う必要がでてきます。
なぜかというと、シャドウやエゴはあらゆる言いわけをみつけてあなたの精神的成長を全力で阻止しようとするからです。
シャドウセルフを無視し続ければし続けるほど、シャドウはトラブルやアクシデントという形で存在を知らせようとしてきます。
また、エゴは、その言いなりになればなるほど暴走して、利己的になっていきます。結果、魂の本流に向かう流れからどんどん遠ざかることになります。では、どうしたらいいのでしょう。
子ども時代の影響
意見が対立したり、思うようにならなかったり、嫌な思いをしたり。社会の中で人と関わって生きる限り、ネガティブな経験を避けて通ることはできません。
それなのに、その時に出てくるネガティブな感情にどんなふうに対処したらいいのか、よくわかっていないまま、社会が成り立っています。
親や教師も、「今、この胸の中にあるこの感情」をどう扱ったらいいのか、明確な答えを持たないまま、子どもに向き合っています。
たいていは、「泣いちゃダメ」「泣かないでエライね」「泣くなんてみっともない」「いい加減にしなさい」、などと言われますよね。
それによって、気持ちを出してはいけない、気持ちを出すことは恥だ、という、暗黙のメッセージを何度も何度も与えられてきました。
じゃあ、出してはいけないのなら、今 胸の中にあるこの気持ちをどうしたらいいのか、代わりの方法を誰も教えてくれはしませんでした。
大人たちだって、教えてもらわないまま大人になったのですから。
私たちは、胸に生々しい感情を感じながらもそれをどう処理していいかわからず、結局 心の奥の方へ押し込んで、なかったことにしてしまうか、別の行動へすり替えて発散するか(核心部分は 発散してませんが)、そんな方法をとるしかありませんでした。
また、うまくできなかったことや大人の意に添わなかったことも、「失敗」として評価されました。
みっともない、恥ずかしい、男の子なのに、女の子のクセに。
そんな感情と紐づけられ、それも心の奥にしまい込んで、なかったことにするしかありませんでした。
シャドウセルフの現実化
徹底的に隠してなかったことにしたはずなのに、心の底には 感情がくすぶり続けていて、心理や体調にひそかに大きな影響を及ぼし続けています。
徹底的に隠したはずの感情体がふとした拍子に 現実に現れて、誰かとのやりとりを通して、あなたにシャドウの嫌な感情を蘇らせます。
あなたは相手に嫌な気持ちにさせられたと感じますが、相手はシャドウを映し出す「スクリーン」にすぎないのです。
もともとは、あなたの中にあったシャドウが映像化しているだけ。
このことを理解していないと、あなたはいつまでたっても、同じパターンの対人トラブルに巻き込まれるでしょう。
シャドウセルフの本望
シャドウセルフの願いはただ一つです。
「認めて受け入れてほしい」
誰に? あなた自身に。
- もう、これ以上 シャドウとして生きるのはいやだ。ひなたに出たい。統合してほしい。
シャドウセルフの願いは、ただそれだけなんです。シャドウセルフは、怖い存在なんかじゃありません。
- 認めてほしい、理解してほしい、共感してほしい、「おいで」って言って迎え入れてほしい
ただそれだけなんです。
私は「子どもの立場」を経験し、「親の立場」も経験しました。どちらの言い分も、十分理解できます。
インナーチャイルド、シャドウセルフ、たくさん向き合って 癒し、統合してきました。だからこそ、思います。
まずは、このしくみに気づいた人が、自分のシャドウを理解し受け入れ、ネガティブな気持ちとの健全なつきあいかたを、生き方を通して周りに示していく役目があるな、と。
統合の方法はいたってシンプル
誰かに対して嫌な感情が起こったら、「相手どうこう」ではなく「感情そのもの」を、じっと感じてみるましょう。長年抱えてきた感情は、凝り固まってカチコチになっています。それをじんわりと やさしく感じて、理解して、溶かしていくのです。
怒りや嫉妬など攻撃性の強い感情は、このステップの前に、心ゆくまでしっかりと解放する必要があります。
紙にぐちゃぐちゃに書き出したり、クッションをバスンバスンたたいたり、紙をビリビリに破ったり、相手にぶつける以外の方法で解消しましょう。
そうやってガス抜きをしてから、その一段下にある 寂しさや悲しさ、心細さをじんわりと感じて、溶かしましょう。
感じて溶かすことでシャドウセルフは理解され、あなたの一部へと統合されていきます。
ぽっかりと開いていた心の空虚感に、光に転じたシャドウセルフが帰還します。
シャドウが跡形もなくなれば、同じようなことが起こっても感情が揺さぶられることがありません。
シャドウセルフが光に転じて本来の場所に戻ると、ぽっかりと開いていた心の穴は埋まり、「自分の感情」をしっかりと感じ受け止められるようになります。
セルフワークでコツコツとやれば、誰でも ある程度のところまでできるはずです。じっくり取り組んでみてください。
シャドウセルフとは一生つきあっていく気持ちで
シャドウセルフは一人や二人ではないので、日常的にコツコツ続けていく必要があります。
文字にすると簡単ですよね。
いざ 自分でやろうとすると、強いブロックがかかってワークが進まない、という方は、早めに私たち心の専門家のケアを受けた方がいいでしょう。
見よう見まねの自己流でやったために、方向性を誤ってこじらせてしまうと、かえってシャドウセルフの勢いを強めることになりかねません。
子育て中の方は特に。
子どもの姿をとおして 自身のシャドウセルフと向き合い、ともに 成長していくことを、魂に約束してきているのです。
感情を感じにくい、感情を表現しにくい、罪悪感が強い、常に不安が強い、怒りが強く周りに当たってしまう など、人によってとらわれがちな感情は違います。
よって、効果を出すためのとっかかりも、微妙に異なります。
シャドウセルフをこじらせないためには、タイプに合った方法でアプローチすることが大切です。自己判断でいろいろ試した結果、よくなる方向と真逆の方へ頑張りすぎてしまうひとがほとんどです。
自分の潜在意識タイプを知り、そのタイプ特有のシャドウセルフについて理解を深めながら、タイプに合った方法で適切に取り組んでいくと、統合のスピードがぐっと早まります。
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