個性を解放し、魂の道にそって人生を開花させるための人間理解術
エニアグラム・ダイナミクス
メンタル・コーチの澄田 順子です。
シリーズ記事
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エニアグラムのシンプルな図。
この図が、すべての人がたどる心の動きを明確に表しています。 円上に並んだ9つの数字と矢印の向かう先は、ズバリ!【成長・成熟の方向性】を 示しています。
また、この矢印を逆行する流れもあります。
それが 分裂。
精神的に未熟だったり、過度のストレスに対応できないと、試練や困難を乗り越えて糧にしていくことができません。後先考えず、場当たり的に対処するようになり、タイプの不健全性が出始め、矢印を逆行するように分裂します。
さらに精神的に後退すると、タイプを飛び越えて分裂先のタイプの不健全な面(短所)が出ます。 例えば
というように。
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完璧主義の行き過ぎたタイプ1は、理想にいたらない自分を認めることができず、自己否定と罪悪感(タイプ4的要素)にとらわれ、内向的になる
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自己犠牲に傾きすぎたタイプ2は、見返りへの期待が高まり、それが得られないとヒステリックになって、傲慢で攻撃的な態度になる(タイプ8的要素)
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結果を重視しすぎたタイプ3は、賞賛や注目を得られないと失敗を極度に恐れるようになり、 行動意欲を失って無気力で状況に流されるようになる(タイプ9的要素)
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自己否定の強くなったタイプ4は、自分を愛することができず他者軸になり、こんな自分でも受け入れてくれる人を求めて自己犠牲・共依存的になる(タイプ2的要素)
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無力感の強まったタイプ5は、逃避的な思考になり、刹那的な快楽に身をゆだねてストレスを発散する(タイプ7的要素)
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不安がきわまったタイプ6は、猜疑心が強まり人を疑ってかかるようになり、自己中心的なふるまいをするようになる(タイプ3的要素)
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普段から逃避しがちなタイプ7は、重箱の隅をつつくような細やかさが出てきて、自分に否定的な人を批判し、相手への要求がエスカレートする(タイプ1的要素)
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周りに気を許せなくなったタイプ8は、自分の考えに固執して偏屈になり、疑り深くなって行動を起こせなくなる(タイプ5的要素)
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決断を先送りしすぎたタイプ9は、問題の山を前にして緊張が強くなり、不安からよりいっそう動けなくなりパニックに陥る(タイプ6的要素)
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統合が自己実現と精神的成長への道筋なら、分裂は自己卑下、自己否定と精神的後退への道筋です。
上に挙げた中で、カウンセリング現場でよく見られるのが、①1→4 ②4→2のパターン。
①1→4
完璧主義・強迫観念が行き過ぎて抑うつ状態に陥る1→4は、心療内科でよく見かけられます。自己診断で自分はタイプ4だと思っているタイプ1の方も多いです。
②4→2
自己否定の強い女性のタイプ4は、4→2に後退して愛の飢餓感を満たすために自己犠牲を働こうとします。友人から止められるようなダメンズばかりを好きになる人がいますが、タイプ2の不健全が発揮されているからです。
・・・ということは、当然、1→4→2でダブル後退することも多々あります。(特に アダルトチルドレン女性の恋愛依存の典型的パターン)。感情センターが絡むので、感情の落ち込みが後退しやすくさせるのかもしれません。
たまたま上記を例に挙げましたが、これは一例にすぎません。
繰り返しお伝えしますが、タイプそのものに優劣はありません。どんなタイプでも統合を果たしているタイプは、人間性が安定しており人格的にすばらしいのです。
しかし、タイプが不健全でさらに分裂している場合、それはタイプに関わらず自己否定・自己卑下ゆがんだ自己愛が関わっています。
対人関係や社会生活にも支障をきたします。ですから、分裂の状態は本人にとって、苦しいものです。
統合の方向と分裂の方向、今、どちらを向いているのか客観的に知り、よりよい方向へ思考や行動を修正していくこと。
人を導く仕事をしている方は特に、客観的な把握が 成否のカギになります。そのためにエニアグラムの叡智を理解し、駆使していただきたいと思います。
次は、統合と自己実現のお話です
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