心と魂の開花学 | 澄田順子公式ブログ

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エニアグラムの「タイプ」について ~ 全体像

 

エニアグラムを数字で分類する理由

エニアグラムでは、数字を使って「タイプ」を分けます。そこに「味気なさ・人間味のなさ」を感じる人もいるかもしれませんね。

私も最初「数字を割り振られること」に抵抗を感じたのでお気持ちはよくわかります。

 

しかし、エニアグラムを数字で分類するのは、本来は「言葉によるタイプ表現」の先入観や偏見から自由になって、資質をニュートラルにとらえるための「数字分類」なのだそうです。

 

タイプ外の要素も持ち合わせている

エニアグラムのタイプ説明をひととおり読むと、「自分にはすべての要素があるな」ということに気づくでしょう。

その通りなんです。

私たちは、すべての資質を ある程度は持ち合わせています。タイプ1であっても、精神状態や状況によって、タイプ5的な考え方をしたり、タイプ6のように行動したりするものです。

 

では、タイプ分類とは何なのでしょう?

それは、あなたの価値基準・行動基準が根ざしている【HOME】を明らかにすることです。自分の中で当たり前になりすぎていて、自覚できない行動パターンや、「変えたい」と思っているのに「変えられない」思考パターンなど。

自分にどんな側面があったとしても、一番しっくりくるタイプが「あなたのタイプ」になります。

 

もっともタイプが顕著に現れるとき

あなたのタイプがもっとも顕著に現れるのは、どんな時だと思いますか?

それは、

「過度にストレスがかかったとき」

精神的なストレスや、突発的なできごとなど、危機的でストレスフルな状況に置かれたとき、人は自分のタイプに基づいて 状況に対処しようとします。

危機的状況に置かれた人が、自分のタイプを外れて行動することはまずありません。

それほどまでに、人の心理行動は、タイプのあらわす潜在意識システムに根ざしているのです。

例えば

問題を先送りして直視することを避けるか

知識武装して、相手の攻撃を冷静に論破するか

社会とのつながりを絶ち 引きこもって自分を守るか

勇猛果敢に 行動力で強行突破していくか

などなど

危機的状況では、その人の根ざしているパターンが顕著に現れます。

 

そうやって見ると、エニアグラムの示す9パターンというのは、種の絶滅を避けるために、進化の過程で獲得した「戦略」なのかもしれません。

 

エニアグラムを「家」に例えると

もう少しわかりやすく説明してみましょう。

エニアグラムのタイプは、それぞれ異なる「おうち」のようなものです。

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生まれたばかりの赤ちゃんは、まだ属するおうちが完全には決まっていません。

ここから6歳までに、どのような価値観に触れるか、どのような人生経験をつむかが、意識形成に大きな影響を与えます。

具体的には、親の価値観、きょうだい構成、性別、トラウマになるようなできごとなど。それらを通して、潜在意識システムが形成されていきます。

 

※スピリチュアルの視点で言えば、「欲求の核」はすでにもって生まれて来ているとは思います。その欲求の核によって、6歳までの経験が導かれて発生しているといえなくもありません。

タイプの健全・不健全の度合いには、後天的な影響が大きいと思いますが、タイプの決定そのものは先天的な影響が大きいと思っています。

 

6歳過ぎたころから、子どもの「個性」というものがはっきりしてきます。このころには、子どもはエニアグラムの9つの家のどこかしらにたどり着き、その家の「住人」になっています。

 

その家は9種類あって、外観も内装も異なります。

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家には窓があって、窓をのぞくと外の様子が見えるのですが、実は窓には家ごとにフィルターがかかっていて、外の同じできごとを見ても、家ごとに見える景色(とらえ方)が異なります。

部屋の中をよくよく見ると、どうやら他にも住人がいるようです。その住人たちは、それぞれの人生を歩んできてこの家にたどり着きました。この家の見慣れた内装、使い慣れた道具に、みんなが親しみと愛着を感じています。ですから、同じ家にいる人たちは、外の風景の見え方・とらえ方、考え方・行動パターンがどことなく似ています。

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エニアグラムを身につけると、それぞれのグループの違いが明確に「見える」ようになります。人は見た目が100% ( *´艸`)

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ふと窓の外を見ると、近くに別の家が見えます。

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それらの家を見て、あなたは「あそこは自分のホームではない」と直観的に感じています。

もし、外で危機的できごとが起こったら、頼りになるのは自分の家です。それぞれの住人にとって、「自分らしくいられる自分の家の様式」が一番安全だからです。

精神に余裕がなくなればなくなるほど、自分の家にこもり(タイプにおさまり)、自分にしっくりくる方法で、精神の安定を図ろうとします。

先ほど述べたように、危機的でストレスフルな状況でもともとのタイプが色濃く出るのは、こういうしくみに基づいているからです。

つい反射的にとってしまう反応を「自動思考」と呼びますが、これもタイプに根ざした反応です。

 

タイプの中の階層

エニアグラムを学ぶと、「あの人とこの人が同じタイプだとはとうてい思えない」というケースに出会います。

同じ欲求から発生した同じ潜在意識システムを持っているのに、まったく違ったように見える。それは、「精神の成熟度」の違いによるものです。

タイプの家の中に【3階-健全】【2階-通常】【1階-不健全】があるようなものです。

同じタイプの中で、私たちはこの階層をたえず上下しています。そして、3階の住人と1階の住人では、精神の成熟度に応じて、タイプの現れ方が大きく異なる、ということが起きるのです。

 

タイプの統合と分裂

精神がさらに成熟すれば、ほかのタイプの要素を自分のものとして取り込み、行動の選択肢を広げることができます。

これを「統合」といいます。統合先のタイプそのものになるのではなく、その要素を自分のものにして、形を変えて使いこなす、というようなイメージです。

人生経験から多くのことを学んできた人は、一見本来のタイプがわからないくらい、統合している場合があります。

自分のベースとなる家を持ちながら、ほかのタイプの家を自由に行き来できるようなイメージです。

逆に、精神の成熟度が極端に下がれば、ほかのタイプの負の要素へと移動してしまうパターンもあります。それを「分裂」といいます。

本来の自分の家を離れて、よその家に入り浸ってしまうようなそんなイメージです。

 

タイプのゆらぎを見きわめる

このように、「タイプ」と言っても、精神状態や外の状況によってたえずゆらいでいるものです。

人というのは単純に白黒と色分けできる存在ではありません。白と黒との間に「グレー」のグラデーションが何層にも存在しています。

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このグラデーションの上では、今の自分がどんな状態なのか、どちらへ進んでいくことがいいのか、わからなくなることも多々あるでしょう。

そして、個々のタイプのグラデーション状態の現在地まで的確に見きわめることができるのが、エニアグラムの素晴らしいところなのです。

けっして、一つの型に押し込めるのではなく、むしろ、あらゆる可能性へ動くことができる発展性を秘めている存在として人を見ることができるのです。

そこまで細やかに人を見れる、ということそのものが、あなたの能力の奥行きとふところの広さを意味しているのです。